最初のセピア色の画からやられました。
その画は私にはこれから始まる映画のインスピレーションにはならかった。
綺麗な風景や少女の力強い目線の画は簡潔する一枚の写真のようで、
ただただ目に焼き付きついた。
不思議なはじまりです。
どこまでも続く麦畑。高い高い空と、馬と、働く人間と。
少女が無邪気にわらって、追いかけっこをして、
空は夕暮れになって、人や建物が真っ黒い影絵のように浮かび上がる。
綺麗。ほんとうに綺麗。
人間が生きるってことは、
幸せであったり幸せじゃなかったり、笑えたり笑えなかったり。
時にむしゃくしゃしてやけくそになったり、誰かにあたったり、
いろんな感情をもちながら、実はすごくたんたんと過ぎていくことだなぁ…と思う。
遠くから一歩ひいて見ているような、妹リンダの目が
世の中ってこんなもんだよね。って教えてくれてる気がした。
そう、世の中はそんなドラマティックに映し出されるものじゃない。
テレンス・マリック『天国の日々』
オススメオススメオススメの一本。お時間あるかたはぜひ〜