あまりにも効きすぎる冷房に嫌気をさしながら
窓の外をぼうっと眺めていた。
走り出してすぐに風景がガラっと変わって緑が多くなる。
建物もなんだかぽつりぽつり。
線路と平行して走る道は、舗装がされてなくて
車が通るたびにもくもくと白い砂埃をあげていた。
なんだかベトナムじゃないみたい…
小さいころにずっとあこがれていた寝台列車。
いざ乗ってみれば、本と、ラジオと、音楽と、
窓の風景をたんたんと眺めるの繰り返し。。
ぽけり。
車掌さんが大声で何かを言いながら列車の中を歩き回る。
最初は何事かと思ったけれど、食べ物を売りに回ってただけだった。
お菓子、飲み物、そしてご飯。
英語が通じないから、これちょうだい?お金はこれ?と指差しで買う。
時たま駅に長く停まって、ご飯やおやつを買えたりするみたいだったけれど
いつ出発してしまうのかわからなくて降りられず…
ベトナム中部の都市ダナンに着いた時にはあたりはもう真っ暗。
ひとまずの宿をとったのでそこへ向かう。
荷物がずしっと重い…
タクシーでは近すぎて断られるためバイクタクシーに乗る。
おっちゃんにヘルメットをわたされ、いざ出発。
猛スピードで走る走る。
信号…? そんなもん無視。
基本あってもなくても同じようなもんだからしょうがないけど…
夜のバイクタクシーってなんだかひやっとする。
このままどっかへ連れていかれてもおかしくないし…
ぼったくられてもおかしくないし…
なんてソワソワしながらも無事宿へ到着。
ひとまず疲れすぎて……
爆睡。
zzzzzzzzzzzzzzzzz
つづく。